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リーはレドキシンの研究に懸かりきりで、研究所にこもっていた。そのため、 KYNA のメンバー達が引き続きアンガラ川を調査していた。彼女はまたも新種が発見されることを予感しているようだ。しかも不安をもって。それはあからさまに表情に現れていたが、その不安について口を開くことはなかった。KYNA のメンバーの中には彼女の先を読んでいるような行動を不思議に感じる者もいた。 調査を頼んだ KYNA のメンバーから新種の発見を伝える E メールが届いた。そのメールによると新しい魚は二本の角を持ち、タツノオトシゴのような外観をしているということだ。 メールを読み終えた彼女は、ほっとしたようなしかし苦しそうな、複雑な表情をした・・・・。 ツン と一緒に採取された青い水晶体は、ツン 自身が吐き出した物だということが分かった。ジルコ・ドラコのサンプルを手に入れたリーは早速観察をはじめた。青い水晶体、「P-512」の入った水槽にジルコ・ドラコを入れてやると、ジルコ・ドラコは P-512 の周りに集まり、その結果 P-512 は虹色に変化することが確認された。そして、レドキシンと水晶体の間に密接な関係があるという結論に彼女は達した。 |