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第6回:分離の法則 |
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今回は、「分離の法則」についてお話しします。これは至って簡単です。 優性の法則のところで書いたように、その個体がもっているある特徴を決定している遺伝子は、両親から1つずつもらったものです。これがさらにその次の子供(孫)に受け継がれる時には、またバラバラになってどちらか1方のみが受け渡されるのです。つまり「一旦ペアをつくっても、その子供に伝えられる時は再び分かれてしまい、どちらか1方のみが渡される」ということです。 ここでもトランプを例にとって見てみましょう。 あなたは今、2枚のカードを持っているとします。1枚は父親から、もう1枚は母親からもらったものです。次にあなたは、あなたの子供にカードを1枚渡さなければなりません。この時、当たり前ですがカードは混ざり合うことがないので、あなたは父親からもらったカードか母親からもらったカードのどちらかを渡すことになります。これが「分離の法則」です。 なんだか当たり前のことのように思われるかもしれませんが、当時は遺伝子という考え方さえなく、両親の特徴は「目に見えない粒子」や「血液」などによってその子供に伝わり、融け合ってひとつになると考えられていました。つまり混ざり合ってしまうので、再び分けられるとは考えていなかったのです。 |
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