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第2回:メンデル先生登場!! イヌからはイヌの子が産まれてきます。ネコからはネコの子が産まれ、ヒトやイヌが産まれてくることはありません。こんなふうに子供が親に似ることは人類は遥か昔から知っていました。しかしその原理を何とか説明できるようになってからは、まだ百年ちょっとしか経っていません。 それまでは、ギリシャ時代の昔から、子が親に似るのは両親から目に見えない粒子が伝わるためだと考えられてきました。親の体の各部分が細かい粒子に凝縮し、それが母親の子宮内で一体化して子供の体を作るというのです。これで両親の特徴(これを形質と呼びます)が混ざり合うことは説明できます。 「しかしそれなら、子供は男と女の中間型になるはずではないか」オーストリアの修道士グレゴール・メンデルはこんな疑問をもったのだそうです。何代、何十代と世代を重ねても、男と女の特徴が混ざり合うことはありません。 メンデル先生は考えました。「きっと男か女かの特徴を伝える因子が存在していて、子供には一方だけが伝わるに違いない・・・。」 こうしてメンデル先生は、男女の区別に限らず他の特徴にもそれを決定している因子があるのではないかと考え、さまざまな遺伝的特徴(形質)の伝わり方をエンドウ豆を使って研究しました。8年間にわたる栽培実験の結果まとめられたのが、遺伝学の基本ルール「メンデルの法則」です。 この中で、前回お話しした「遺伝子は2つで1組のペアになっていて、半分はオス親から、もう半分はメス親からもらったものを組み合わせて1ペアを作って働いている」という考えが出されたのです。 という訳で、次回はこの「メンデルの法則」についてお話したいと思います。 これを押さえなければ、グッピーの品種改良の夢はかないませんよ!! |
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